第1四半期のGDP成長率は2.6%、非石油が牽引

(クウェート)

ドバイ発

2019年07月23日

クウェート中央統計局は7月14日、クウェートの2019年第1四半期の実質GDP成長率を2.6%と発表した。うち石油セクターは1.3%、非石油セクターが4.1%となっており、後者が成長を牽引した格好となった。IMFが1月に発表した2019年の同国の実質GDP成長率予測は2.5%となっており、数字の開きはあまりみられなかった。

クウェート経済はGDPの約5割を石油セクターが占め、輸出収入の約9割を石油に依存するなど、石油部門への依存度が高い。最近の推移としては、2014年以降の石油価格の下落による影響などで、2017年に3.5%のマイナス成長を記録、2018年はやや持ち直して1.7%だった(IMF調べ)。現在、OPECの協調減産合意により増産が制限され、石油価格の値上がりに伴う回復基調が続いている。

(田辺直紀)

(クウェート)

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