米アプライドマテリアルズ、KOKUSAI ELECTRICを22億ドルで取得

(米国、日本)

米州課

2019年07月02日

米国半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズ(本社:カリフォルニア州サンタクララ)は7月1日、グローバル投資会社KKRが保有するKOKUSAI ELECTRICの全発行済み株式を22億ドルで取得する最終合意に達したことを発表した。本取引は今後、規制当局の承認を得て12カ月以内に完了する見通しだ。

KOKUSAI ELECTRICは日立国際電気から独立し、2018年6月にKKRファンドの下で半導体製造装置メーカーとしてスタートした。バッチ式プロセス装置製造を得意としており、アプライドマテリアルズは、同社が提供する枚葉式処理装置ラインアップを補完するものと期待している。

取引完了後も、KOKUSAI ELECTRIC はアプライドマテリアルズのビジネスユニットの1つとして業務を継続することになり、引き続き東京に本拠を置くほか、富山市と韓国・天安に技術・製造センターを構える。

アプライドマテリアルズ社長兼最高経営責任者(CEO)のゲイリー・ディッカーソン氏は「KOKUSAI ELECTRICの有能なチームを迎え入れることで、アプライドマテリアルズはお客様に向けたイノベーションを加速するとともに、株主に大きな価値を創出できると確信している」と述べた(同社プレスリリース)。

(中溝丘)

(米国、日本)

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