ドイツ国防相に与党党首のクランプ=カレンバウアー氏が就任

(ドイツ)

ベルリン発

2019年07月19日

ドイツ連邦政権与党のキリスト教民主同盟(CDU)のアンネグレート・クランプ=カレンバウアー党首が7月17日、国防相に就任した。ウルズラ・フォン・デア・ライエン前国防相は、次期欧州委員長の指名を受け、7月15日に辞意を表明していた。なお、同氏は欧州議会で7月16日、次期欧州委員長として承認された(2019年7月17日記事参照)。

クランプ=カレンバウアー氏は、2011年から2018年までザールラント州首相を務め、2018年2月にCDUの幹事長に就任、同年12月には党首に選出され、アンゲラ・メルケル現首相の後継者の最有力候補と目されている。

同氏は、これまでメルケル内閣には入閣せず、党務に専念する意向を示していたため、国防相就任は現地メディアに驚きをもって受け取られた。また、同氏は連邦レベルでの閣僚経験はなく、現地メディアでは、軍需物資や装備などの不足や兵員不足など課題が山積する中、同氏にとって国防相としてのかじ取りは非常に困難なものになる、としている。

(ヴェンケ・リンダート、中村容子)

(ドイツ)

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