貿易量で見る韓国半導体産業の日本依存度

(韓国、日本)

ソウル発

2019年07月04日

韓国貿易協会は7月2日、日本の経済産業省が7月1日に発表した「大韓民国向け輸出管理の運用の見直しについて」を受け、「日本半導体素材輸出規制関連統計」を発表した。

7月4日から韓国が包括輸出許可制度の対象国から外され、輸出審査が必要となる3品目(レジスト、フッ化水素、フッ化ポリイミド)について、同協会は、個別輸出許可の申請から審査まで約90日を要すると見込まれるとともに、輸出申請が不許可となる恐れもあると注意喚起している。

1~5月のレジスト、フッ化水素、フッ化ポリイミドの対日輸入依存度は、それぞれ91.9%、43.9%、93.7%だった(表1参照)。

表1 韓国の半導体主要素材の国・地域別輸入現況

フッ化水素の対日輸入依存度は2010年の72.2%から43.9%(1~5月)まで下がった半面、レジストは95.5%(2010年)から91.9%(1~5月)、フッ化ポリイミドは97.7%(2010年)から93.7%(1~5月)と、依然として対日輸入依存度が高い状況だ(図参照)。

図 韓国の半導体主要素材における対日依存度

一方、日本のレジスト、フッ化水素、フッ化ポリイミドの対韓輸出依存度を見ると、1~4月基準でそれぞれ11.6%、85.9%、22.5%だった(表2参照)。

表2 日本の半導体主要素材の国・地域別輸出現況

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国、日本)

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