日本人専用病棟がタイにオープン

(タイ)

バンコク発

2019年07月31日

タイのバンコク・ドゥシット・メディカル・サービス(Bangkok Dusit Medical Service:BDMS)グループ傘下のサミティべート病院は6月4日、「日本人医療センター」をオープンした。同病院によると、日本人専用病棟はアジアで初めて。社会医療法人愛仁会高槻病院(大阪府)、佐野病院(兵庫県)と連携し、同医療センターで、日本式医療のサービスを提供する。そのほか、同医療センター内に、健康診断センターも設けられる。

現在、同医療センターのあるサミティべート病院スクンビットを利用する患者数の大まかな内訳は、タイ人50%、日本人20%、欧米人20%、その他10%となっており、半数が外国人だ。近年、タイ近隣諸国からの患者が増えており、特にミャンマーとバングラデシュからの患者数が増加している。今回、同病院利用者の5分の1を占める日本人に対して専用病棟を設けることで、日本人の利用患者がさらに増えることが見込まれる。

同医療センターには、病床が30床設けられ、それぞれの個室の設備は日本製の医療用ベッドなどが設置されており、日本人が利用しやすい環境となっている。

サミティべート病院スクンビットは、日本人が多く住むバンコク・スクンビットエリアにあり、健康診断などの目的で、年間延べ約13万5,000人の日本人が同病院を利用している。

写真 日本人医療センター内の健康診断センター(ジェトロ撮影)

日本人医療センター内の健康診断センター(ジェトロ撮影)

写真 日本人医療センター内の入院用個室(ジェトロ撮影)

日本人医療センター内の入院用個室(ジェトロ撮影)

(平林拓朗)

(タイ)

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