ソフトバンクグループ、アルゼンチン企業家をパートナーに

(アルゼンチン、ウルグアイ、チリ)

ブエノスアイレス発

2019年07月29日

ソフトバンクグループ(SBG)が南米南部地域を中心に事業を加速させそうだ。同社は、中南米のスタートアップ企業を対象に50億ドルの規模で展開するファンド設立を発表している(2019年6月7日付地域・分析レポート参照)。アルゼンチン、チリ、ウルグアイを管轄するマネジングパートナーとして選ばれたアルゼンチン人のアンディ・フレイレ氏は、ブエノスアイレス市出身の47歳。1990年代後半以降、文房具販売会社のオフィスネットやコンサルティング会社アクシアレントなどを起業し、世界最大の起業家支援コミュニティーの1つであるエンデバーのアルゼンチン代表も務めた。また、2015年から2017年までブエノスアイレス市の近代化・革新・技術担当相も務めており、政権与党との距離も近い。

7月11日付「クロニスタ」紙とのインタビューでフレイレ氏は、同ファンドが保有する50億ドルのうち10億ドル相当を南米南部に投資したいと述べた。アルゼンチンの潜在力について、ソフトウエア開発のレベルが高く、ロジスティックやマーケットプレイスの分野での可能性もあると語った。また、アルゼンチン企業は国内市場だけではなく、南米地域全体を視野に入れていると指摘している。アルゼンチンで設立された南米最大のECプラットフォーマーの1つメルカドリブレは現在、メキシコ以南の中南米とカリブ諸国で幅広く事業を展開する。中南米諸国を中心に事業展開するオンライン旅行代理店大手のデスペガールもアルゼンチン発の企業だ。

SBGのファンドは設立以降、数々の南米発ユニコーン級企業への出資を発表しており、今後は在アルゼンチンやチリ、ウルグアイのスタートアップ企業への投資拡大が見込まれる。なお、SBGがチリのフィンテック企業に2,000万ドル以上の投資を行うことも報じられている(2019年7月26日記事参照)。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン、ウルグアイ、チリ)

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