タイ上半期自動車生産台数、辛うじてプラスを維持

(タイ)

バンコク発

2019年07月30日

タイ工業連盟(FTI)自動車部会は7月18日、2019年上半期の国内自動車生産台数は、前年同期比0.9%増の106万5,945台と発表した。輸出向けが2.6%減となったが、国内向けが5.0%増となった結果、辛うじてプラスを維持した。6月は2カ月連続の減少となる前年同月比8.5%減の17万2,878台だった。FTIの通期目標である215万台に対する進捗率は49.6%となっている。設備稼働率は5月時点で86.3%だった。

輸出台数は、6月が3カ月ぶりにプラスとなる前年同月比2.4%増の9万7,575台で、上半期の累計輸出台数は前年同期比0.4%減の55万9,861台だった。通期目標の110万台に対する進捗率は50.9%となっている。オセアニア、アフリカ、中南米への輸出が前年同期比で大幅に減少した一方、アジア、中近東、欧米向けが10%前後の増加となり、全体で微減となった。

国内販売台数は、6月が金融機関のローン厳格化の影響もあり、30カ月ぶりに対前年同月割れとなる2.1%減の8万6,048台で、上半期の累計国内販売台数は前年同期比7.1%増の52万3,770台となった。通期目標の105万台に対する進捗率は49.9%となっている。内訳は乗用車が8.5%増の20万6,540台、商用車が6.2%増の29万8,808台だった。販売シェアは、首位がトヨタ(32.7%)、2位がいすゞ(17.0%)、3位がホンダ(12.0%)となっている。

(高谷浩一)

(タイ)

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