技能実習生の送出機関が13機関に増加

(バングラデシュ)

ダッカ発

2019年07月30日

バングラデシュ政府は2019年5月下旬から6月下旬にかけて、日本へ技能実習生を派遣する送出機関として新たに11機関を認定した。これにより、認定送出機関の数は2から13へ大幅に増加した。

日本の厚生労働省とバングラデシュの海外移住者福利厚生・海外雇用省は、2018年1月に「技能実習に関する協力覚書」を締結しており、技能実習生の送り出しや受け入れに関する要件を満たすことを条件に、バングラデシュから日本へ技能実習生を派遣している。この技能実習制度は、日本からバングラデシュへの技能などの移転を適正かつ円滑に行い、国際協力を推進することを目的としている。

この覚書では、両国が定めた認定基準に基づき、バングラデシュ政府が送出機関の認定を適切に行うことも定めており、同覚書の締結後は、バングラデシュ政府が認定した2つの送出機関が技能実習生を日本へ派遣していた。日本の外国人技能実習機構(OTIT)は今般、新たにバングラデシュ政府が認定した11機関を加えた送出機関リストPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を公表している。

法務省の在留外国人統計によると、2018年6月末時点で、日本には1万4,948人のバングラデシュ人が在留し、そのうち技能実習生は106人(在留資格「技能実習1号ロ」と「技能実習2号ロ」の合計)となっている。送り出しに時間を要することもあったバングラデシュから日本への技能実習生の派遣が、送出機関の大幅な追加により、迅速化すると見込まれる。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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