工作機械展示会「MTA Vietnam 2019」、ジェトロがジャパンパビリオン出展

(ベトナム)

ホーチミン発

2019年07月25日

ベトナム最大級の工作機械展示会「MTA Vietnam2019」が7月2~5日、ホーチミン市で開催された。22カ国・地域から514社が出展し、約1万2,000人が来場した。ジェトロはジャパンパビリオンを設置し、産業機械の周辺機器や測定機器、各種加工部品などを取り扱う中小企業24社が出展。このほか、韓国や中国、欧州各国などから14団体7カ国のナショナルパビリオンが設置され、ベトナムでの販路拡大を目指した。

高価格帯製品を売り込むには工夫が必要

来場客を多く集めていたブースの日本企業からは、「使用シーンが分かりやすい展示と、現地ディストリビューター(販売店)と協業するなどして、言葉の壁をなくすよう心掛けた」「入手した見込み客情報をリスト化、フォローアップしていく」など、具体的な成約につなげていこうとする工夫、姿勢が見られた。

他方、ベトナム人バイヤーの一部からは、「日本製が高品質なことは理解しているが、中小企業としては即座に利益を出す必要があるため、(日本の設備を購入し)高額な投資を回収するまで何年も待つことはできない」「イニシャルコストが高いのであれば、同時に省人化や省エネ化など、ランニングコストの低さをPRするべき」という意見があった。

当地では、人件費が低いため機械化導入のメリットが出にくいとの意見が少なくない中、「自動化されていない段階だからこそ、そこに勝機がある」(フットスイッチメーカー)とする意見もあり、取り扱い製品や視点などによって感触が異なるようだ。次回のMTAベトナムは2020年7月上旬の予定。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

(田原康史)

(ベトナム)

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