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保健省、ビザ申請に健康診断を義務付け

(スリランカ)

コロンボ発

2019年07月31日

スリランカ保健省は6月3日、スリランカに居住する外国人に対し、在留ビザ申請・更新に際して健康診断(以下、健診)の受診を義務付けた。保健省が健診の受診を義務付けた理由として、結核、マラリア、エイズ(HIV)、フィラリア症の4種類の感染症の国内への流入予防のためとしている。健診は、これら4種類の感染症の有無を簡易検査で調べ、仮にいずれかに陽性反応があれば、精密検査を受ける流れとなっている。

この新しい制度は、前述のとおり、6月3日から適用されているが、官報などでの事前の周知がなかったため、ビザ申請時に義務化を伝えられた申請者から措置導入の事実が広まった。7月25日現在、順次、在留ビザの申請者は健診を受けているが、保健省指定の健診実施機関が1カ所しかないため、実施機関に予約が殺到し、8月末までは予約を取ることが難しくなっている。また、1人当たりの健診費用は75ドルとされている一方で、「支払いはスリランカ・ルピーの現金のみ」と指定されており、手続きに関する説明不足から混乱が生じている。

在留ビザの更新は原則、毎年必要なため、今回の措置に対して日系企業や外国人投資家からは「事前の周知がなく唐突な措置」「投資家に優しくない制度だ」と不満の声が出ている。スリランカ国内でも、海外からの投資を呼び込もうとしている中で、「この健診制度は前向きな行動とはいえない」との声があるほか、スリランカ外国投資委員会(BOI)は、この健診制度が投資家に与えるマイナスの影響について懸念を表明している。

なお、在留ビザ更新申請者から抗議の声が上がっているものの、保健省は「同様の措置は、他国にも存在している」として措置の継続を示唆している。一方で現在、BOI、保健省、移民局は、新たな健診制度の使いやすさの向上に向けた方策について、協議を進めているという。

(スバシニ・ウィーラコン、糸長真知)

(スリランカ)

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