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欧州委、世界水準のスパコンの域内設置8拠点を内定

(EU)

ブリュッセル発

2019年06月10日

欧州委員会は6月7日、欧州で初となる世界水準のスーパーコンピュータを設置する8拠点(スーパーコンピューティング・センター)を内定したことを声明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで明らかにした。各拠点ではスパコンを活用し、欧州の産学の研究者らが行うオーダーメイド医薬品、医薬品設計、バイオエンジニアリング、天気予報、気候変動対策など多岐にわたる分野の主要なアプリケーションの開発を支援する計画だ。

EU域内での高度データ処理の重要性を強調

EUのデジタル変革支援プログラム「デジタル・ヨーロッパ」(2019年5月17日付地域・分析レポート参照)や、欧州の世界有数のコンピュータ技術の開発拠点化を目指す「欧州高性能コンピューティング共同プロジェクト(EuroHPC)」に基づき、スーパーコンピュータの配置が決まった8拠点は次のとおり。

カヤーニ(フィンランド)、ボローニャ(イタリア)、ビッセン(ルクセンブルク)、ミニョ(ポルトガル)、バルセロナ(スペイン)、ソフィア(ブルガリア)、オストラバ(チェコ)、マリボル(スロベニア)。

EU資金と合わせ、8億4,000万ユーロに及ぶ予算が投じられる。

欧州委のアンドルス・アンシプ副委員長(デジタル単一市場担当)は「これら8拠点で、欧州産業の将来を支える戦略的資源となる世界水準のスパコンに対して、欧州研究者のアクセスが実現することになる」「研究者はEU域内でのデータ処理が可能になる。モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)、ロボティクスやデータ解析など、次世代の技術領域にスパコンを利用できるようになる」とコメントした。

声明によると、8拠点が導入するスパコンのうち、3基は150ペタフロップス(1秒間に15京回の浮動小数点演算が可能)を上回る、世界5位の演算処理能力を持つものを導入予定だ。その他の5基は少なくとも4ペタフロップスを上回る処理能力のものを導入予定としている。

欧州委は今後、数カ月以内にも、8拠点の運営機関・団体との協定に調印して、導入するスパコンの調達プロセスや予算計画などについて合意。2020年後半には、スパコンの運用を開始することを想定しているという。

(前田篤穂)

(EU)

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