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ロシア鉄道とFESCO、シベリア鉄道活用の日本発欧州向け貨物輸送サービス開始

(ロシア、日本、欧州)

モスクワ発

2019年06月03日

近年、中国から欧州への貨物輸送にシベリア鉄道(TSR)を利用するケースは増えているが、これが日本から欧州へも拡大する。ロシア鉄道(RZD)とロシアの大手輸送会社FESCOは5月23日、横浜港からTSRを活用した欧州向け貨物輸送サービスを開始すると発表した。

日本から極東までの海上輸送および港湾でのコンテナ貨物管理はFESCOが担当し、鉄道輸送はRZD子会社のRZDロギスチカが請け負う。海上輸送では横浜港から欧州まで約45日かかるところを、同輸送サービスにより約19日での輸送が可能になるという。6月からのサービス提供開始を予定している。

FESCOのアレクサンドル・イスリン社長は「今日、日欧間では年間300万TEU(20フィートコンテナ換算単位)のコンテナが輸送されているが、全てスエズ運河を経由している。われわれはRZDと協力して、TSRを活用したより速く効率的な輸送サービスを提供することができる」と、海上輸送と比較した優位性をアピールした。

RZDは近年、TSRの輸送能力強化に向けたインフラ整備に取り組んでいる。日本も2018年に、国土交通省によるシベリア鉄道を活用したモスクワ向け貨物輸送実証事業(注)(2018年9月5日記事参照)を実施した。官民連携でシベリア鉄道の利用可能性を模索している中、ロシア側は日本に積極的に働き掛け、貨物取扱量を増やしたい狙いがあるとみられる。

また、RZDは5月24日に東京の経団連会館で、フォーラム「日本のためのシベリア鉄道」を開催し、シベリア鉄道を活用した日本からロシアおよび欧州への貨物輸送の可能性についてプレゼンテーションを行った。RZDのアレクサンドル・ミシャリン第1副社長はフォーラムで、日本にロシア鉄道の駐在員事務所を開設する計画があることを発表した。ロシア鉄道は現在、世界12カ所に駐在員事務所を設置している。

日本の国土交通省は5月13日から6月7日にかけて、シベリア鉄道を活用した日本―欧州間の輸送実証事業外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの企画を公募している。日系物流会社の東洋トランスは、6月17日からシベリア鉄道を活用したモスクワ向け貨物混載輸送サービスを開始する。航空輸送や海上輸送と並ぶ第3の輸送手段として、シベリア鉄道活用の動きが進んでいる。

(注)実証事業の結果は、国土交通省のウェブサイトPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を参照。

(戎佑一郎)

(ロシア、日本、欧州)

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