スリランカ航空、成田便のスケジュールを変更

(スリランカ、モルディブ)

コロンボ発

2019年06月13日

スリランカ航空は6月13日、成田~コロンボ便のルート、便名、スケジュールを、7月25日の成田発の便から変更すると発表した(表参照)。これにより、成田からコロンボへの直行便はなくなり、モルディブの首都マレを経由するルートとなる。新スケジュールの適用期間は7月25日から10月27日(成田発)まで。

表 7月16日以降の成田~コロンボ便の運航スケジュール

日本からスリランカへの渡航者は2018年に5万人弱と、近年右肩上がりで増加しており、スリランカ航空は4月、成田への直行便を週4便から5便に増便すると発表していた。しかし、4月21日に発生した同時多発テロ以降、渡航者は激減し、変更を余儀なくされた。他方、日本人のモルディブ旅行需要は旺盛で、4月の日本からモルディブへの渡航者は6,389人と、前年同期比72.8%増で推移している。スリランカ航空は成田発便をマレへの経由便と変更することで、座席稼働率を向上させようとする狙いがあるとみられる。

主要国はスリランカの危険レベルを引き下げ

テロを受けて、日本を含む各国はスリランカの危険レベルを一斉に引き上げていたが、5月25日に中国が引き下げたのを皮切りに、6月7日までにドイツ、スウェーデン、スイス、インド、オランダ、イタリア、オーストラリア、英国がテロ前の状態までレベルを引き下げている。日本が今後危険レベルを引き下げた場合には、次回の運航スケジュールの見直しのタイミングで成田~コロンボの直行便が復活する可能性はある。

(井上元太)

(スリランカ、モルディブ)

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