ファストファッション市場の競争が激化

(ペルー)

リマ発

2019年06月07日

ペルーの有力紙「ヘスティオン」(5月20日)によると、同国のファストファッションの店舗の平方メートル単価が1,200ドルから最大で2,000ドルに達したという。これは、それまでペルーのファッション市場を牽引してきたチリ資本の百貨店グループ(SAGA、RIPLEY、OECHSLE、PARIS)の売上高の約4倍に匹敵しているとのことだ。アパレル商品の販売が50~55%を占めているこれらの百貨店グループにとっては死活問題だ。

ペルーへの同業態の参入は、2012年1月にスペインのインディテックス(INDITEX)グループが「ZARA」ブランドの第1号店を開設したことに始まる。その後、2014年9月に米国ブランドの「FOREVER 21」、2015年5月のスウェーデンブランドの「H&M」の参入により、さらに一大ブームとなる。ファストファッションの強みは、他国での消費傾向のビッグデータに基づいた販売戦略と、年10~12回に及ぶ極めて短い商品サイクルと言われている。

しかし、小売産業専門家のペドロ・セビージャ氏によれば、ここにきてファストファッション業界における競争の激化が始まっているという。ペルー全国で最も店舗数を拡大しているのが「H&M」で、既に11店舗を開設。同社の利点はあらゆる世代に対応した商品ぞろえだという。次いで、「ZARA」が4店舗をリマ市に展開しており、「FOREVER 21」はリマ市内の2店舗にとどまっている。特に上位2社については、いずれも家庭用品のブランド展開も図っており、「ZARA HOME」はリマ市内に3店舗、「H&M HOME」は同2店舗を開設済みだ。セビージャ氏によると、この2社の今後のアパレル店舗は拡大が見込まれるという。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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