G20会合に合わせて茨城県が商談会を開催、積極的に魅力をアピール

(米国、茨城)

米州課

2019年06月12日

6月8日に茨城県つくば市内で、同県が海外バイヤーらを招聘(しょうへい)し、「いばらきグローバル商談会」が開催された。商談会は同月8、9日に同市において開催された「G20茨城つくば貿易・デジタル経済相会合」に合わせ、茨城県から海外への貿易・輸出促進、海外から同県への投資・誘致促進および観光誘客促進を目的として行われた。

輸出分野では、米国など海外バイヤー3社を招き、酒類、加工食品、菓子類、水産物などを取り扱う茨城県の企業が売り込みを行った。

米国からは、日本食品を中心に輸入販売を行う商社ホソダブラザーズ(本社:サンフランシスコ)がバイヤーとして参加。茨城県企業8社と商談を行った。米国では、ベジタリアンやビーガンなど健康志向の人々の間で日本食への関心が高まっており、日本食品市場の拡大が期待されている。今回の商談でバイヤーは、茨城県の特産品である納豆や干しいも、地酒などに関心を示し、「味が良く、品質もいい」と評価した。一方で、「消費者に商品を購入してもらうにはパッケージのデザインも重要。日本語が読めない米国人でも商品の特徴が理解でき、1度見ただけで覚えてもらえるような工夫があるといい」と米国への輸出に際する助言も聞かれた。参加した茨城県企業からは「今まで輸出の実績はないが、これをきっかけに取り組んでいきたい」「相手方のニーズを把握し、できるだけ柔軟に対応したい」など積極的な意見が出ており、今後の進展が期待される。

このほか、投資・誘致分野では、外資系企業5社(ドイツ、フランス)に対し、事業所などの開設の説明や、外資系企業との提携・取引、共同研究などを目指す企業・研究機関とのマッチングを行った。また、観光誘客分野では、中国、東南アジアなどの訪日外国人旅行代理店に茨城県の観光資源をPRした。

(綿引文彦)

(米国、茨城)

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