成都市で日中大学フェア&フォーラム開催

(中国、日本)

成都発

2019年06月18日

四川省成都市で5月25~27日、「2019日中大学フェア&フォーラム」が開催された。日本の科学技術振興機構と中国科学技術部が主催した。日中の大学間交流の推進を目的に、2010年から開催されており、今回は15回目となる。

イノベーションに向けた日中間の産学連携、人材交流に期待感

日本の大学と中国各地の大学関係者が一堂に会し、「産学連携」「イノベーション」「グローバル人材育成」を中心とした交流と、日中科学技術イノベーション協力などをテーマに講演が行われた。日本からは約40の大学などが参加し、マテリアル・リサイクル、ナノテクノロジー、超スマート社会、装置・デバイス、環境保全、低炭素・エネルギー・医療など、多岐にわたる展示も行われた。

フォーラムでは、日中科学技術イノベーション協力の現状や、四川省および成都市のビジネス環境の紹介があったほか、イノベーション分野での産学連携について、関係者から期待が述べられた。科学技術振興機構の中国総合研究・さくらサイエンスセンターの有馬朗人センター長は「今回のフォーラムは中国で7回目の開催となり、日中合わせて約80の学校・研究機関が来場し、大学間の交流、研究者の派遣を促進するほか、共同テーマにおける日本と中国との間の産学連携を推し進めるために、本フォーラムを開催した。両国が注視しているイノベーション、ハイテク産業を促進できるように全力を尽くす」と述べた。

また、文部科学省科学技術・学術政策局の松尾泰樹局長、中小企業基盤整備機構の秋庭英人副理事長、日中経済協会の杉田定大専務理事らが登壇し、日中間の青少年交流や共同研究、イノベーション技術交流の重要性に言及し、科学技術や人材育成における両国の協力に期待感を示した。

写真 日本新技術展の様子(ジェトロ撮影)

日本新技術展の様子(ジェトロ撮影)

(王植一)

(中国、日本)

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