ジェトロ、全米最大級のレストラン見本市にジャパンパビリオン出展

(米国)

シカゴ発

2019年06月04日

ジェトロは、5月18日から21日までシカゴで開催された「ナショナル・レストラン・アソシエーション・ショー(NRAショー)2019」に、ジャパンパビリオンを2年連続で出展した。NRA ショーは全米レストラン協会(NRA)が主催する米国最大級のレストラン・食品関連の見本市で、今年で100回目の開催となる。食品を中心に、アルコール飲料や厨房(ちゅうぼう)器具、食器など、レストラン業界に関わる米国内外事業者2,300社以上が出展、40カ国以上から4万1,000人のバイヤーが来場した。

ジャパンパビリオンには日本各地から17社が出展し、日本酒や米国での人気が高まる日本製ウイスキーといったアルコール類のほか、米国で認知度が向上しつつあるゆず調味料やめんたいこを使用したソースなど、多様な食材がそろった。肉や乳製品を使わないビーガン向けのデザートや、玄米で作ったチーズ、豆腐を主原料とするジャーキーなど、米国をはじめ世界で関心が高まる植物由来の肉・乳製品代替品も出品され、来場者の関心を引いた。

写真 多くの来場者でにぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

多くの来場者でにぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン内に設置された調理デモコーナーでは、シカゴの人気レストランのザ・ディアボーン(The Dearborn)のアーロン・カスチェリ氏をはじめ、シカゴを代表するシェフが出品された食材を使用し、料理を振る舞った。

写真 デモコーナーでは来場者が足を止めて商品の説明に聞き入った(ジェトロ撮影)

デモコーナーでは来場者が足を止めて商品の説明に聞き入った(ジェトロ撮影)

2年連続で出展した企業によると、前年よりも多くの引き合いがあり、手応えのある商談ができたという。初めての出展者からは、米国に商流がない状況で出展したが、インポーター、ディストリビューターがほぼ決まったという声が聞かれ、米国ビジネスを始める上で、大きな一歩となる成果を上げられた様子だった。

次回のNRAショーは2020年5月16日から19日に開催される予定。

(飯田桃子)

(米国)

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