積水化学、米航空機部品企業「AIMエアロスペース」を買収

(米国)

米州課

2019年06月19日

積水化学工業は6月17日、米航空機部品メーカーの「AIMエアロスペース」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(本社:ワシントン州シアトル)と、その子会社6社(以下、AIMエアロスペース・グループ)を、米ファンドのリバティ・ホール・キャピタル・パートナーズなどと、総額5億1,000万ドルで買収すると発表した。AIMエアロスペース・グループは、航空機・ドローン向けの炭素繊維強化プラスチック(CFRP)など複合材の成型品の製造・販売などを行っている。

積水化学工業は、同社の高機能プラスチックカンパニーにおいて、「車両・輸送」を戦略分野と位置付け、合わせガラス用中間膜や発泡樹脂材料など、自動車向け製品の製造・販売を行っている。また、環境・ライフラインカンパニーでは、「機能材料」を戦略分野とし、航空機向け成形用プラスチックシートを製造・販売している。同社は、AIMエアロスペース・グループの株式取得により、航空機・自動車などモビリティー材料領域の業容拡大や、基礎技術の強化を図るとしている。

具体的には、新規参入が困難な航空機業界で、AIMエアロスペース・グループが有する航空機メーカーなどとの関係性、自動車やインフラ・建設市場におけるグローバルな販売網を活用したいとしている。

AIMエアロスペース・グループの生産拠点はワシントン州シアトルの2拠点、アイオワ州オレンジシティの計3拠点ある。2018年12月期の売上高は1億7,850万ドル、従業員約1,100人に上る。

(木村誠)

(米国)

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