「SIAL CHINA 2019」、ジャパンパビリオンは餅入りアイスクリームが人気

(中国)

上海発

2019年05月29日

ジェトロは農林水産省補助事業の一環として、5月14~16日に上海で開催された中国最大級の総合食品見本市「SIAL CHINA 2019」に3年連続4回目(注)となるジャパンパビリオンを設置した。

「SIAL CHINA 2019」には、70以上の国・地域から約4,300社が出展した。主催者の発表では、中国国内だけでなく、アジアを中心に近隣国・地域から11万7,595人のバイヤーが来訪した。

農林水産省の発表によると、日本の2018年の農林水産物・食品の輸出総額で、中国向けは香港に次ぐ第2位で1,338億円(前年比32.8%増)に達した。このような状況の下、ジェトロは出展者数、面積ともに前回の約1.5倍となる過去最大規模のジャパンパビリオンを設置し、中国市場への新規参入や輸出拡大を目指す41社・団体が参加した。そのうち、初輸出を目指す企業は9社だった。ジャパンパビリオンでは、2018年11月に輸入が解禁された新潟県産米や、中国で高まる健康志向を背景に動物性原料を使用していない餅入りアイスクリームが特に人気を集めた。

また、展示会場内には、中国で最近注目を集める分野として、肉、乳製品、ワイン、飲料の4分野に特化したパビリオンが設置された。特に肉をテーマにしたパビリオンは3ホールにわたって展開され、各国のナショナルパビリオンのほか、中国内外の多くの企業が出展し、中国市場で高まる牛肉の人気が感じられた。来場者からは一刻も早い日本からの食肉輸出を期待する声が多く聞かれた。

写真 来場者でにぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

(注)ジェトロがジャパンパビリオンを設置したのは2012年、2017年、2018年、2019年。

(内田剛)

(中国)

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