2018年の対日農林水産品の輸入額、前年比7.9%増

(米国)

米州課

2019年05月27日

米国の貿易統計によると、2018年の米国の対日農林水産品(HTS01~24、44~46、7101類合計)輸入額(通関ベース)は、前年比7.9%増の10億2,848万ドルだった。対日農林水産品輸入額の伸びは全品目輸入総額の伸び率(4.5%)に比べて高かった。

輸入品目の主なものについてHSコード6桁により調べたところ、上位20品目は以下の添付資料のとおりとなった。

これらの上位20品目で農林水産品輸入額総額の3分の2以上を占める。魚フィレ(ブリなど)やソース・調味料、日本酒などが主要輸入品目として上位に位置する中、ウイスキー(前年比23.7%増)、緑茶(正味重量が3キログラム以下で直接包装したもの)(21.4%)、冷蔵牛肉(骨付きでない)(34.1%増)、その他飲料(アルコールを含有しないもの)(49.3%)などの伸びが輸入増に貢献した。

上位20品目には入らなかったものの、冷凍牛肉(骨付きでない)(前年比5.18倍)、竹製品(81.9%増)なども増加した。

一方、日本の輸出水産物の主力商品として挙げられるホタテ貝については、「冷凍ホタテ貝」が前年比36.2%減、「ホタテ貝(その他のもの)」が39.2%減だった。2018年は米国産水揚げ量が大幅に増加したため、前年比で約半減した。

日本の農林水産省によると、2018年の日本の米国向け農林水産物輸出額は、国・地域別で香港、中国に次ぐ3位で、日本にとって重要な市場となっている。

(綿引文彦)

(米国)

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