コートジボワールなど4カ国、アジアインフラ投資銀行(AIIB)加盟へ

(コートジボワール)

アビジャン発

2019年05月01日

アジアインフラ投資銀行(AIIB)は4月22日、コートジボワール、ギニア、チュニジア、ウルグアイの加盟が理事会で承認されたと発表した。国内手続きを経て、AIIBへの出資金支払いが完了した時点で、正式に加盟する。AIIBの加盟国・地域は加盟予定も合わせると、97となる。アフリカでは既に、エジプト、エチオピア、マダガスカル、スーダンが加盟。そのほか、南アフリカ共和国、ケニア、アルジェリア、リビア、ガーナ、トーゴ、モロッコが加盟の予定だ。

AIIBのダニー・アレクサンダー副総裁は今回の加盟を受け、「アフリカと中南米からの加盟は、両地域がインフラ整備とアジアとの連携を重視していることを意味する」と述べた。AIIBは、中国が2013年に提唱し、2016年1月に発足した。創設時の資本金は1,000億ドルで、中国が最大出資国。設立時に57カ国だった加盟国は、欧州、南米、アフリカにも広がり、2017年3月には、日米主導のアジア開発銀行(ADB、1966年設立)を加盟国・地域数で上回り、存在感を高めている。AIIBのウェブサイトによると、2019年4月までにAIIBが承認した投融資案件は39件で、総額は79億4,000万ドルに上る。先進7カ国(G7)では、日本と米国だけがAIIB未加盟だ。

(渡辺久美子)

(コートジボワール)

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