広東省、中小企業の知的財産権活用へ支援強化

広東省政府は4月17日、「広東省の中小企業知的財産権保護・利用促進に関する若干の政策措置の通知」〔粤弁函（2019）79号〕を発表した。中国共産党中央委員会、国務院による「中小企業の健全な発展の促進に関する指導意見」に基づき、中小企業の知的財産権戦略の策定や、知的財産権の保護・利用の向上などを目指す。

知的財産権処罰強化などを盛り込む

具体的内容として、（1）知的財産権紛争の解決効率の向上、（2）知的財産権侵害の処罰の強化、（3）知的財産権の海外での権利保護の強化、（4）知的財産権担保融資の推進、（5）知的財産権取引の運営促進、（6）知的財産権創造・応用コストの低下、（7）知的財産権サービス能力の向上、（8）知的財産権人材育成の強化の8点が挙げられている（添付資料参照）。

広東省政府は2015年に「小型企業の安定発展の支援に関する若干の政策措置」〔粤府弁（2015）48号〕を発表、2018年の「広東省製造業企業のコスト削減と実体経済発展支援の若干の政策措置」〔粤府（2018）79号]にも中小企業の融資面での支援を盛り込んだ。また、2008年に制定された「広東省中小企業発展促進条例」の改正も現在審議されており、近年特に中小企業支援に力を入れている。

（河野円洋）