2018年の起業件数は前年比5.3%増

(ベルギー)

ブリュッセル発

2019年05月16日

ベルギーの個人事業主連合(UNIZO:オランダ語圏所管)は4月25日、中小企業連合(UCM:フランス語圏所管)と共同で、起業に関する年次報告書「スターターズ・アトラス2019」を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。報告書によると、2018年のベルギーでの起業件数(企業数)は、その多さから「特級」と評価された2017年から5.3%増の10万113社を記録した。本社を海外に置くか住所が不明な企業は、起業件数全体の4.3%だった。

2018年の地域別起業件数の前年比伸び率では、北部フランダース地域が最も高く11.6%増、ブリュッセル首都圏地域は5.3%増だった。南部ワロン地域では0.2%減となった。

産業別には、経営管理部門のコンサルティング・サービスや、不動産業などを含むビジネス向けサービス業が起業件数全体の39.6%を占め、医療関連などを中心に自営業が15.4%、建設業が10.7%と続いた。最も大きな伸び率を記録した産業は物流業で、前年比13.9%増だった。報告書は、eコマース市場の拡大に伴う宅配サービスへの需要増が起業を押し上げたと分析している。

2018年にベルギーで倒産、ならびに事業を終了した企業数は7万7,504社に上り、実質的に増加した企業数は2万2,607社で、ベルギーの企業数は合計120万3,797社となった。ベルギーの企業数全体の伸び率(前年比)は、2016年は2.1%、2017年は2.5%、2018年は1.9%、と推移している。

2014年の起業から5年以上、事業を継続しているベルギー企業は、全体の66.7%となった。2004年の起業から10年以上、事業を継続しているベルギー企業は54.6%だった。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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