LGエレクトロニクス、第1四半期の業績は減収減益

(韓国)

ソウル発

2019年05月17日

LGエレクトロニクスは4月30日、2019年第1四半期(1~3月)の業績(連結ベース)を発表した。それによると、第1四半期の売上高は前年同期比1.4%減の14兆9,151億ウォン(約1兆4,915億円、1ウォン=約0.1円)、営業利益は18.7%減の9,006億ウォンとなった(添付資料参照)。有機ELテレビなどのホーム・エンターテインメントの営業利益が減少し、携帯電話などのモバイル・コミュニケーションズの営業赤字が拡大したことが大きく影響した。

同社が発表した第1四半期の部門別の業績は次のとおり。

◇ホーム・アプライアンス&エアーソリューション(洗濯機、冷蔵庫、エアコンなど)

韓国、欧州、アジアなどでの販売が好調で、プレミアム製品の販売拡大や原価削減を受け、前年同期比で増収増益となり、四半期ベースで売上高、営業利益ともに過去最大となった。

◇ホーム・エンターテインメント(有機ELテレビなど)

中南米など新興国市場の通貨安などを受け、減収減益となった。

◇モバイル・コミュニケーションズ(携帯電話など)

世界のスマートフォン市場の停滞により、スマートフォンの売上高が減少し、営業利益は赤字となった。

◇ビークルコンポーネント・ソリューションズ(自動車電装部品など)

新規プロジェクトが量産段階に入り、2018年8月に買収したオーストリア・ZKWの業績が反映され、売上高は増加したが、原材料の価格上昇や新規プロジェクトへの資源投入などにより、営業利益は赤字となった。

◇ビジネス・ソリューションズ(電子看板、太陽光発電モジュールなど)

インフォメーションディスプレーの販売は伸びたが、太陽光発電パネルの販売が減少したほか、主要市場における太陽光パネルの値下がりにより、減収減益となった。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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