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アフリカ拠点のユニコーン企業ジュミアがNYSEに新規上場

(ナイジェリア、米国)

ラゴス発

2019年05月01日

アフリカ大陸における電子商取引(EC)サイト最大手のジュミア・テクノロジーズ(以下、ジュミア)が4月12日、アフリカで事業を開始したスタートアップとして初めて、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に新規株式公開(IPO)した。IPO価格は1株14.50ドルで、4月24日の株価終値は37.17ドルに上昇し、取引は活況のようだ。

ジュミアは、創業者がフランス国籍で、本社登記はドイツに置く。2012年にナイジェリア・ラゴスでEC事業を開始し、現在はアフリカ大陸14カ国で事業を展開する。このため、「アフリカのスタートアップ」として有名だ。IT系スタートアップに投資するドイツのロケット・インターネットの出資を受け創業してから、フランス保険大手アクサ、米国金融大手ゴールドマン・サックス、南アフリカ共和国通信最大手のMTNなどからも投資を受け入れて成長を続け、2016年にはユニコーン企業(評価額10億ドル以上の未上場企業)となった。

NYSE上場について、同社のアーネスト・エグアサCFO(最高財務責任者)はナイジェリア地元紙「ザ・サン」のインタビューで、「資金調達が最大の目的だが、われわれのビジネスモデルに近い企業が多く上場し、投資家の理解を最も得やすい証券取引所だ」「いまだECに懐疑的な見方が強いアフリカの消費者に対して、さらなる信頼感を打ち出せ、利用者の増加につながる」と狙いを語る。

物流システムの欠如や劣悪な交通インフラ、ECに対して懐疑的な多数の消費者の存在は、アフリカにおけるEC普及の障壁となっている。ナイジェリアでは、ジュミアと同時期に創業したコンガがECサイト2強として広く認知されていたが、2018年に経営難に陥り、OA機器を中心に小売りと通販を手掛けるユダラに買収された。知名度の高さから「コンガ」ブランドは残っているものの、アフリカでのECの収益性、持続可能性に懸念を抱かせる端緒の1つとなった。ジュミアも、旅行業やフードデリバリーなどに業態を広げているものの、本業では赤字続きなのが実態だ。ジュミアのNYSE上場は、今後のアフリカEC市場の未来を占う試金石といえそうだ。

(山村千晴)

(ナイジェリア、米国)

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