サンフランシスコの酒類鑑評会で焼酎が初のデザイン部門ダブルゴールドを受賞
(米国)
ロサンゼルス発
2019年05月22日
2000年に開始された全米有数の酒類鑑評会「San Francisco World Spirits Competition」におけるパッケージデザイン部門の2019年審査会が4月19日に行われ、同審査結果が5月14日に主催者ウェブサイトを通じて発表され、焼酎が最高賞の「ダブルゴールド」を初めて受賞した。
同鑑評会ウェブサイトによれば、2019年のエントリー数130商品のうち、受賞数は50商品。審査員4人全員がゴールド評価をした最高賞のダブルゴールドは5商品、ゴールドは5商品、シルバーは15商品、ブロンズは25商品という結果になった。ダブルゴールドを受賞した焼酎はKase Shochu(本社:米国ニューヨーク)で、同社は現地デザイナーを起用したボトルデザインにより、今回の初受賞となった。なお、ダブルゴールド受賞は、焼酎のみならず、日本産酒類においても初となる。
一方、テイスティング部門には60以上の国から約3,000商品がエントリーし、32商品がエントリーした焼酎・ソジュ(韓国産焼酎)分野では、ダブルゴールドが4商品、ゴールドが12商品、シルバーが9商品、ブロンズが4商品の結果となった。最高賞「Best of Shochu」には、霧島酒造(本社:宮崎県都城市)の「白霧島」が選ばれた。また、受賞数の地域別内訳は、鹿児島県13、大分県7、宮崎県5、熊本県1、福岡県1、米国ニューヨーク2だった。
2000年に始まった同鑑評会は、2006年にソジュ部門、2007年に焼酎・ソジュ部門を設置し、2014年までの焼酎による受賞はソジュよりも少ない3商品程度にとどまっていたが、2015年に受賞数が11商品と2桁になって以降、この数年の焼酎受賞数は30前後で推移している。
(西本敬一)
(米国)
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