日本酒輸出協会会長が来訪、日本酒イベント開催

(チリ)

サンティアゴ発

2019年05月24日

サンティアゴで5月8日、日本酒イベントが在チリ日本大使館、ワインショップLa Vinoteca、ジェトロの協力の下で開催された。日本酒輸出協会の松崎晴雄会長のチリ訪問に合わせて開かれ、チリのレストランやホテル関係者ら約30人が参加した。

チリでは日本酒はほとんど浸透しておらず、La Vinotecaで2018年からようやく数銘柄取り扱われるようになった。今回の参加者の4割が初めて日本酒を体験した。

冒頭、松崎会長が日本酒に関する説明を行い、参加者からは日本酒のアルコール度数といった基本的なものから、各酒蔵の創業年や精米歩合による味の違い、酒米のブランドなど、多岐にわたる質問があった。その後、1時間半ほど試飲の時間が設けられた。

写真 試飲会の様子(ジェトロ撮影)

試飲会の様子(ジェトロ撮影)

参加者はイベントについて、「会長直々の説明、試飲の機会は大変貴重で有意義だった」「日本酒への理解が深まった」と評価し、日本酒に対しても、「どの酒とも異なる特徴があり、とてもリッチなフレーバー」「とても洗練されている」「主張しすぎないので、どんなオケージョンでもマッチする」「香りがすばらしい」「にごりの口当たりの良さは過去に味わったことがない」とたたえる声が上がった。高い評価が得られ、参加者とLa Vinotecaとの間で早速商談を行う光景も見られた。

松崎会長はチリでの日本酒普及に当たっての課題として、今回のようなイベントを定期的に実施することが重要とコメントした。「どのような料理と合わせるのがよいか」という質問も多く寄せられ、マッチングの提案なども含めた継続的なプロモーションが今後の日本酒浸透へのカギとなる。

(中山泰弘)

(チリ)

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