保守党はメイ首相辞意で党首選へ

(英国)

ロンドン発

2019年05月27日

英国のテレーザ・メイ首相は5月24日、保守党の党首を6月7日に辞任する意向を表明。翌週から新党首の選出作業が始まり、決まるのは7月中下旬になる見込み。この間、メイ首相は首相の座にとどまる。これまでに、後任の最有力とされるボリス・ジョンソン前外相のほか、ドミニク・ラーブ前EU離脱相、5月22日に閣僚を辞任したアンドレア・レッドソム前下院院内総務、マイケル・ゴーブ環境相、ジェレミー・ハント外相らが党首選への立候補を表明している。

欧州議会選でのブレグジット党の躍進により、首相の座を継ぐ新党首は、ブレグジットについて現政権より強硬路線にかじを切るとの見方が強い。ただし、合意なき離脱(ノー・ディール)に反対する議員が多数を占める議会勢力は変わらず、党首・首相が交代しても事態の打開は容易ではない。

(宮崎拓)

(英国)

ビジネス短信 559ac8b0fdced4fa