香港国際仲裁センターを外国仲裁機関として初の認定

(ロシア、香港)

モスクワ発

2019年05月21日

香港国際仲裁センター(HKIAC)は4月9日、ロシアの常設仲裁機関として初めて認定される国際仲裁機関になったと発表した。HKIACによると、ロシア法人の株式譲渡契約に関する紛争や、法人の経営に関する株主間の紛争などが香港国際仲裁センターで仲裁することが可能となる。

ロシア法務省内に設置された仲裁制度審議会がHKIACを常設仲裁機関として推薦する4月4日の決定を踏まえ 、法務省が4月25日にHKIACを常設仲裁機関として認定した。

これまで認定されていた仲裁機関はロシアの機関だけで、ロシア連邦商工会議所付属国際商業仲裁裁判所と、海事仲裁委員会、ロシア現代仲裁研究所付属ロシア仲裁センター、ロシア産業家企業家連盟付属仲裁センターの4つだった。

ブラインケーブ・ライントンパイスナー法律事務所のパートナーであるセルゲイ・ミラノフ弁護士は、株主によるロシア法人の取締役に対する代表訴訟、取締役会の決定に対する取り消し請求などは、HKIACの仲裁対象には入っていないとする。

今回の認定が日系企業に与える影響について、同弁護士に聞いたところ(4月25日)、「日系企業によるロシア企業の株式売買契約において、仲裁機関として香港国際仲裁センターを規定することで、より中立的な判断が期待できる」と述べた。

(浅元薫哉)

(ロシア、香港)

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