サムスン電子、第1四半期の業績は減収減益

(韓国)

ソウル発

2019年05月16日

韓国のサムスン電子は4月30日、2019年第1四半期(1~3月)の業績(連結ベース)を発表した。それによると、売上高が前年同期比13.5%減の52兆3,900億ウォン(約5兆2,390億円、1ウォン=約0.1円)、営業利益が60.2%減の6兆2,300億ウォンだった。同社では「メモリー、ディスプレイパネル需要の減少、販売価格の下落を受け、売上高、営業利益ともに減少した」と説明した(表参照)。

表 サムスン電子の業績(連結ベース)

同社が発表した第1四半期の部門別業績は次のとおり。

◇CE(コンシューマーエレクトロニクス)部門

売上高は前年同期比3.1%増の10兆400億ウォン、営業利益は92.9%増の5,400億ウォンだった。テレビは、超大型テレビ、「QLED」(量子ドット)テレビなど、高付加価値製品の販売が拡大し、白物家電は、衣類クリーニング機、乾燥機、空気清浄機などの販売が好調だった。

◇IM(IT&モバイルコミュニケーションズ)部門

売上高は前年同期比4.4%減の27兆2,000億ウォン、営業利益は39.8%減の2兆2,700億ウォンと振るわなかった。モバイル事業は、ブランドマーケティング活動費、中低価格ラインアップの刷新費などが発生し、収益の改善が制限された。

◇DS(デバイスソリューション)部門

売上高は前年同期比27.3%減の20兆6,200億ウォン、営業利益は69.9%減の3兆5,400億ウォンとなった。半導体事業は、主要顧客の在庫調整などにより、売上高が14兆4,700億ウォン、営業利益が4兆1,200億ウォンとなった。ディスプレイパネル事業は、有機ELパネル(OLED)の需要減少、競争激化などを受け、売上高が6兆1,200億ウォン、営業利益が5,600億ウォンの赤字となった。

サムスン電子は業績発表と同時に、2019年第1四半期の設備投資実績が4兆5,000億ウォンとなったと発表した。このうち、半導体は3兆6,000億ウォン、ディスプレイは3,000億ウォンだった。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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