2020年ドバイ万博、会場整備が着実に進行

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2019年05月14日

2020年ドバイ国際博覧会(以下、ドバイ万博)の参加国会議がドバイ万博公社(以下、公社)主催により5月3~4日に開催され、100カ国以上から500人以上の関係者が参加した。開催まで1年半を切った中、参加各国へ準備・運営に関する具体的なガイダンスが行われたほか、公社から万博会場の整備状況についての説明があった。

公社によると、会場中央に位置するコミュニティセンター「アルワスル・プラザ」は2019年10月に完成予定で、約1万平方メートルに及ぶドーム構造の骨格が6月にも完成する見込み。同プラザから3方向に広がる「テーマエリア」の延べ14万4,000平方メートルの整備は終了。既に通電・水道開栓も終えた建物群や、舗装し植樹も施されたアーケードなどの映像が今回の会議で披露された。

同エリアは、ドバイ万博のサブテーマである「モビリティー」「サステナビリティー」「オポチュニティー」の3つに分かれており、自前でパビリオンを建設しない約110カ国がいずれかのテーマを選択して入居・展示を行うことになる。アラブ首長国連邦(UAE)が各エリアにアイコンとして設置する「テーマ館」については、「モビリティー館」はファサードの75%が設置済み、「サステナビリティー館」は鉄筋工事の9割が終了したと発表された。

「テーマエリア」を取り囲むように設置される、日本を含む約85カ国・機関の「セルフビルド・パビリオン」は2019年秋口にかけて順次、建設が開始され、2020年6月までの完工が求められている。主催国である「UAE館」は、上述の中央広場に隣接した参加国の中で最大の1万5,000平方メートルの敷地に先駆けて建設が進められており、2019年内に工事を終える見込みとなっている。

ドバイ万博は、2020年10月20日から2021年4月10日まで約半年間にわたる開催で、190カ国・地域の参加、2,500万人の来場者を見込んでいる。会場全体の敷地面積は438万平方メートル。

(田辺直紀)

(アラブ首長国連邦)

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