ドバイに2つの中国製品輸出振興ハブを新たに建設
(アラブ首長国連邦、中国)
ドバイ発
2019年05月10日
中国で第2回「一帯一路に関する首脳会議」が4月25~27日に開催され、アラブ首長国連邦(UAE)からムハンマド・ビンラーシド・アールマクトゥーム副大統領兼首相兼ドバイ首長が出席した。習近平国家主席との会談で、ムハンマド副大統領は、UAEが一帯一路イニシアチブを全面的に引き続き支援していくと述べるとともに、両国が多分野における戦略的関係をさらに強化していくことで合意した。また、両国による進展中の各プロジェクトにより、貿易額を現在の530億ドルから、2020年に700億ドルへと増加させることを目標として掲げた。
会議後、ムハンマド副大統領も出席し、中国とUAEの間で2つのプロジェクトが契約された。1つは、ドバイの国営港湾運営企業DPワールドと浙江中国小商品城の間で締結されたもので、24億ドルかけてDPワールドが運営するドバイのジュベル・アリ港に中国製品の倉庫・卸売り・小売り機能を有する6,000万平方フィートの「トレーダーズ・マーケット」を建設すること。もう1つは、DPワールドと中国アラブ投資基金、永倫控股有限公司、中国供销集団海洋経済発展有限公司との間で締結した「ベジタブル・バスケット」プロジェクトで、10億ドルかけてドバイに中国の農産品・海洋産品・酪農産品の輸入・加工・包装・輸出のための基地をつくるという。ドバイには既に、中国国外で最大の中国製品専門の卸売り・小売り拠点であるドラゴン・マートがあるが、それに加えて新たに2つの拠点ができることになる。
2つの新しいプロジェクトにより、UAE、特にドバイにおける中国製品の中東・アフリカ地域へのゲートウエーとしての機能が高まり、UAEが一帯一路イニシアチブの戦略的パートナーとして果たす役割がより強調される、と国営通信WAMは4月26日付記事で述べている。また、4月27日付地元紙「ハリッジ・タイムズ」は、一帯一路イニシアチブ、特に中国沿岸から中東を通り欧州・アフリカへ向かう海のシルクロードによるヒト、モノの流れの拡大によって、世界トップクラスの港湾・空港などのインフラを有するUAEが享受するメリットは大きい、と報じている。
UAEにとって中国は最大の輸入相手国であり、UAEは中国の中東向け輸出額の約3割、GCC向け輸出の5割以上を占める。2018年ドバイには前年比12.2%増の85万7,000人の中国人が来訪している。
(山本和美)
(アラブ首長国連邦、中国)
ビジネス短信 2bcc5e60a86bc2b4





閉じる