DHLグローバルフォワーディングがタンジェに物流ハブを設立

(モロッコ)

ラバト発

2019年04月24日

モロッコの現地報道(4月13日)によると、DHLグローバルフォワーディング(ドイツ)はタンジェ地中海特別庁(TMSA)が管轄するタンジェMEDにアフリカ、および欧州に向けた物流ハブを設立する。同物流ハブは、同国においてDHLグループ最大規模の6,000平方メートルになることが見込まれている。稼働は2019年5月を予定しており、航空・海上・陸路輸送のサービスに加えて、通関手続きの円滑化およびサプライチェーン管理など幅広いサービスを顧客に提供することになる。

DHLグローバルフォワーディング・モロッコ支社のファデル支社長は、タンジェMEDは海上輸送網だけでなく、カサブランカや、それ以南につながる高速道路網があり、DHLグループのサービス拡大を可能にすると述べた。

タンジェMED港は77カ国186港につながるアフリカ最大のコンテナ港

TMSAによると、タンジェMEDには現在、約800社が進出。7万人以上の雇用と約72億ドルの輸出額を生み出している。タンジェMED港は、ジブラルタル海峡14キロを挟んで、欧州大陸に隣接し、77カ国186港につながる。2018年の同港のコンテナ貨物量は347万2,451TEU(20フィートコンテナ換算単位)(前年比5%増)、港湾旅客数は280万2,108人(1%増)、自動車輸出台数は35万1,191台(7%増)、32万6,000台のトラックが往来(14%増)、また入港船舶数は1万3,293隻だった。同港には現在、4つのコンテナターミナルが、タンジェMEDI埠頭(ふとう)とII埠頭に設けられている。タンジェMEDII埠頭のコンテナターミナル4は、オランダのAPMターミナルズによって2019年1月に稼働し、コンテナターミナル3は2020年1月に稼働の予定だ。

(本田貴子)

(モロッコ)

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