外資100%出資を認める分野の発表は2019年内に延期

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2019年04月19日

アラブ首長国連邦(UAE)経済省のムハンマド・アハメド・ビン・アブドルアジズ・アルシェヒ事務次官は、4月9~10日にドバイ商工会議所主催で開催されたビジネスフォーラム会場内でのプレスカンファレンスにおいて、外資100%出資での法人設立を認める事業分野(ポジティブリスト)の発表が2019年内になる見込み、と述べた。同氏によると、リストに含めるべき事業分野は、経済相が座長を務める外国直接投資委員会で審議中で、審議の終了後、内閣に推薦し、内閣の承認を経て発表されるという。

2018年の連邦法第19号(2018年9月23日公布)は、各事業分野を外資に100%までの出資を認めるポジティブリスト、引き続き51%以上の内国出資を義務付けるネガティブリスト、どちらにも含まれず継続審査とする分野、の3つに分類するとしており、ポジティブリストおよびネガティブリストは2019年第1四半期中に発表される予定だった。

特にポジティブリストは、UAEのイノベーション、教育、ヘルスケア、再生可能エネルギー、宇宙などの国家戦略とも深く関わっている。アルシェヒ氏は、出資条件の緩和によりUAEへの直接投資(フロー)は現在の年間100億ドルから2021年までには150億ドルに増える見込み、と述べた。

(山本和美)

(アラブ首長国連邦)

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