2019年1~3月の貿易は輸出入ともに減少

(韓国)

ソウル発

2019年04月25日

韓国貿易協会は4月18日、2019年1~3月の輸出入統計を発表した。それによると、輸出は前年同期比8.5%減の1,327億2,900万ドル、輸入は6.8%減の1,234億1,000万ドルだった。貿易収支は、前年同期の126億3,000万ドルから93億1,900万ドルに減少したものの、黒字基調を維持した。産業通商資源部は輸出の減少について、米中貿易摩擦、世界経済の鈍化、保護貿易主義の拡大のほか、半導体の単価下落などによるものと分析した。

輸出を品目別(韓国独自コードのMTI3桁ベース)にみると、主要品目のうち自動車、自動車部品、プラスチック製品を除き、半導体、石油製品、合成樹脂、船舶海洋構造物・部品などが前年同期より減少した(表1参照)。

表1 韓国の主要品目別輸出

また、輸出を地域別でみると、北米、アフリカを除く全ての地域で減少した(表2参照)。国別では、米国向けが自動車、半導体、自動車部品、石油製品などの増加で前年同期比12.9%増となり、日本向けは石油製品、半導体、合成樹脂などが減少し6.1%減となった。

表2 韓国の主要国・地域別輸出

他方、輸入を品目別でみると、原油、天然ガス、石炭などが前年同期より減少した一方、半導体、精密化学原料は増加した(表3参照)。

表3 韓国の主要品目別輸入

輸入を地域別でみると、北米を除く全ての地域が減少した(表4参照)。なお国別で、日本は自動車が増加したものの、半導体、半導体製造用装置、鉄鋼板などが減少し、全体では前年同期比14.5%減となった。

表4 韓国の主要国・地域別輸入

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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