モロッコ、ナイジェリアの天然ガス火力発電所開発に参画

(モロッコ、ナイジェリア)

ラバト発

2019年04月12日

モロッコの発電会社テーミスは、英国の投資会社デンハムキャピタルの支援も得ながら、韓国資本の電力開発事業者キングライン・デベロップメント・ナイジェリアと、ナイジェリア・オンド州との間で官民パートナーシップを締結した。オンド州における550メガワットの天然ガス火力発電所の開発プロジェクトで協力する。

テーミスはアフリカ域内で再生可能エネルギーとガス火力発電のプロジェクトに注力しており、2018年3月にデンハムキャピタルとアフリカの電力プロジェクトへの投資を促進するため、ネオテーミスを設立した。2019年4月1日、ネオテーミスのタス・アンバリポア最高経営責任者(CEO)はメディアに対して、「新しい発電所は競争力ある価格などによりナイジェリア政府に恩恵をもたらすだろう」と述べた。

キングライン・デベロップメント・ナイジェリアのショーン・キムCEOは「新しい発電所の建設により、電力コスト低減化が期待される」と述べるとともに、「協業により技術や財政支援が強化され、ナイジェリアでの発電に国際的なコスト競争力をもたらすことが可能になる」と期待を示した。

今回のプロジェクトの費用は約6億ドルで、世界的に見ても低コストで開発される天然ガス火力発電所の1つになる予定。2020年までに資金調達を完了させ、2022年中には発電所を稼働させる予定だ。

(本田貴子)

(モロッコ、ナイジェリア)

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