2月の失業率、EU、ユーロ圏ともに前月から横ばい

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2019年04月04日

EU統計局外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(ユーロスタット)の4月1日の発表によると、2月のEU28カ国全体の失業率(季節調整済み)は、前月から横ばいで6.5%となった(表参照)。ユーロ圏19カ国の失業率も、前月から横ばいで7.8%だった。

失業者数を前月比でみると、EU全体で10万2,000人、ユーロ圏では7万7,000人の減少となった。

表 EUおよび加盟国の失業率

2019年2月の失業率を国別でみると、チェコが1.9%と最も低く、スペインが13.9%と最も高くなった(ただし、2019年2月のデータが未発表のギリシャは、2018年12月時点で18.0%)。ポルトガル(6.6%→6.3%)で0.3ポイント、スペイン(14.1%→13.9%)、キプロス(7.3%→7.1%)、オランダ(3.6%→3.4%)、チェコ(2.1%→1.9%)でそれぞれ0.2ポイントの改善がみられた。

一方、イタリア(10.5%→10.7%)、ルクセンブルク(5.1%→5.3%)、オーストリア(4.8%→5.0%)ではいずれも0.2ポイント悪化。マルタ(3.4%→3.5%)、スロベニア(4.3%→4.4%)でともに0.1ポイント悪化した。

2019年2月のEU28カ国全体の若年層の失業者数は、330万9,000人となった。このうち、233万7,000人がユーロ圏19カ国の失業者だった。若年層の失業者数を前月比でみると、EU全体で1万5,000人、ユーロ圏で1万4,000人の減少となった。

加盟国別にみると、フランス(59万1,000人、若年層失業率:20.1%)、スペイン(50万3,000人、32.4%)、イタリア(49万6,000人、32.8%)が引き続き大部分を占めた(ただし、最新データが未発表の英国は2018年12月時点で46万6,000人、11.0%)。

若年層失業率が最も低かったのはドイツの5.6%で、最も高かったのはスペインで32.4%だった(最新データ未発表のギリシャは2018年12月時点で39.5%)。

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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