モロッコと中国、経済・技術協力協定を締結

(モロッコ、中国)

ラバト発

2019年04月01日

モロッコと中国は3月19日、経済・技術協力協定を首都ラバトで締結した。モロッコのモハメッド・ベンシャブーン経済・財務相と李立・駐モロッコ中国大使が署名し、経済協力の促進が確認された。モロッコの公共事業に中国から約1億4,000万ディルハム(約15億4,000万円、1ディルハム=約11円)が資金協力されることになる。

ベンシャブーン経済・財務相は、モロッコへの中国からの投資拡大、中国人観光客の増加など、確実に両国の関係は強化されているとし、モロッコの経済社会開発に対する中国政府の関心と協力への感謝を述べた。

李大使は、同協定に伴う融資により、情報通信技術(ICT)や教育といったモロッコの戦略的分野のパイロットプロジェクトに近い将来両国で取り組むことができると語った。

2016年にはモロッコのモハメッド6世国王が北京を訪問し、両国の戦略パートナーシップ協定を締結した。2018年9月には北京で開催された第7回中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)にエル・オトマニ首相らが参加し、モロッコへの投資を呼び掛けていた。

3月22日には、モロッコの港町エッサウィラと、茶の生産で有名な中国の嵊州市が観光や文化、交通、環境、デジタル技術などに関する協力覚書を締結するなど、地域レベルでも交流が進んでいる。

(本田貴子)

(モロッコ、中国)

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