大手企業従業員の給与水準、テキサス州のエネルギー企業がトップ

(米国)

ヒューストン発

2019年04月30日

「ヒューストン・ビジネス・ジャーナル」紙(電子版4月15日)は、2018年の米国大手企業の従業員の給与水準に関するデータを発表した。2010年に当時のオバマ政権が導入した金融規制改革法(ドッド・フランク法)により、2018年から公開企業は賃金(中央値)の開示を求められ、企業ごとの一般従業員の給与水準が明らかになった。

同紙によると、全米で従業員の年間給与(中央値)が最も高い大手企業は、テキサス州が本社のフィリップス66パートナーズ(以下、フィリップス66)(19万6,407ドル)となり、エクソンモービル(17万1,375ドル)が2位だった。フィリップス66のグレッグ・ガーランド会長兼CEO(最高経営責任者)は2018年第4四半期(10~12月)の業績について、「フィリップス66は記録的収益を上げ、5年間の販売目標を達成した」と述べた。

上位につけた企業を本社所在地別でみると、テキサス州、カリフォルニア州に多く、業種別では、エネルギー、金融、医薬品が上位だった(表参照)。

表 全米の大手企業従業員給与水準トップ20(2018年発表ベース)

好調なエネルギー産業を中心に、個別企業ではテキサス州の企業が上位に挙がっているものの、同州全体の平均賃金は4万9,720ドルで(全米21位)となっている。(注)

(注)米国労働省が3月29日に発表した2018年5月時点の全米の年間平均賃金に基づく。

(小山勲)

(米国)

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