イリノイ州で製薬、医療機器部門の求人数が最大

(米国)

シカゴ発

2019年04月17日

全米製造業者協会の4月3日の発表によると、2018年のイリノイ州製造業部門で、医薬品・医療機器関連メーカーの求人数が全体の約4分の1を占め、最大となった。同州の8万3,000件の製造業求人のうち、医薬品メーカーが18.6%、医療機器・医療用品メーカーが8.1%だった。

シカゴには、医療用品メーカーのメドライン、糖尿病薬などで著名なアボット、バイオ医薬品のアッビィ、医療画像処理から創薬まで手掛けるGEヘルスケアの本社が置かれている。さらに、開発を支えるノースウェスタン大学やイリノイ大学など著名な研究機関や、マター(注)などのインキュベーターが集積する。

イリノイ科学技術連合外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが発表したイリノイ・イノベーション・エコシステム報告書によると、2013年から2017年までにイリノイ州の大学から942の新興企業が生まれ、活動を続ける大学関連新興企業の81%がイリノイ州にとどまっている。カナダやイスラエルの企業がマターを米国市場参入の窓口とするなど、シカゴにおけるヘルスケア産業の重要性はますます高まっている。

(注)2015年設立のシカゴを拠点とする医療テクノロジーに特化した新興企業インキュベーター。企業のイノベーション促進事業を手掛ける。

(河内章)

(米国)

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