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ダイムラー、モスクワ郊外でメルセデス・ベンツEクラスの生産開始

(ロシア、ドイツ)

欧州ロシアCIS課

2019年04月08日

ドイツの自動車大手ダイムラーは4月3日、モスクワの北西約40キロにあるモスクワ州エシポボ工業団地に、「メルセデス・ベンツEクラス」セダンを生産する工場を開所した。投資額は約190億ルーブル(約2億5,000万ユーロ、1ルーブル=約0.013ユーロ)で、雇用者数は1,000人以上となる予定。生産台数は年間2万5,000台を計画。生産車種は当初はEクラスセダンのみだが、EクラスSUV(スポーツ用多目的車)にも拡大する。車両は現地市場での販売を想定している。

開所式には、ロシア側からプーチン大統領、デニス・マントゥロフ産業商務相、モスクワ州のアンドレイ・ボロビヨフ知事らが、ドイツ側はダイムラー会長兼メルセデス・ベンツ・カーズ(注1)統括のディーター・ツェッチェ氏、メルセデス・ベンツ・カーズ・生産・サプライチェーン部門取締役のマルクス・シェーファー氏らのほか、ペーター・アルトマイヤー経済エネルギー相が出席した。

工場には、溶接、塗装、組み立て、品質検査などの工程が設置されている。工程間の無人輸送システム、組み立て工程での自動ショッピングカートシステムを導入するなど、インダストリー4.0に基づく最先端の生産システムが反映されている。さらに、ペーパーレスドキュメンテーションや建物内熱回収システムの採用、電動フォークリフト、塗装工程における水溶性製品使用など、環境・省資源に配慮した工夫も凝らしている。

従業員は現時点で500~700人に達しており、主に地元出身者が占めている。教育・研修は、世界中のメルセデス・ベンツ工場や地元の専門学校と協力しながら実施している。

ロシア大統領府によると、ダイムラーは2017年2月に特別投資契約(注2)を締結。6月に工場建設に着工し、1年半で完工した。

在ロシア欧州ビジネス協会(AEB)によると、2018年の「メルセデス・ベンツ」(乗用車)の販売台数は前年比2.7%増の3万7,788台だった。ダイムラーによると、「メルセデス・ベンツ」は2013年以降、ロシアのプレミアムセグメントの乗用車市場で最も車両登録数の多いブランドで、その中でも、今回生産するEクラス車種は最も人気が高いとしている。

(注1)ダイムラーの高級乗用車部門。

(注2)ロシア政府(工業商務省)と企業との間での投資契約。製造投資(設備更新を含む)、特定期間内・割合での現地調達率達成などを条件に、連邦・地方政府、市町村から投資企業へ税制優遇などの措置が提供される。

(齋藤寛)

(ロシア、ドイツ)

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