トヨタ紡織がアラバマ州に新工場設立を発表、トヨタ・マツダ向けカーシート生産

(米国)

アトランタ発

2019年04月17日

トヨタ紡織は4月10日、アラバマ州ライムストーン郡アセンズ市に新工場を建設すると発表した。5月ごろから建設開始予定で、投資額は5,000万ドル、雇用数は400人前後となる見込み。新工場では、トヨタ自動車とマツダが合弁で同州に建設中のマツダ・トヨタ・マニュファクチャリング・USA(MTMUS)の工場向けに自動車シートシステムを製造する。トヨタ紡織は、MTMUSのサプライヤーとして初めて同州への進出を発表した企業の1つとなった。

発表会見には、アラバマ州のケイ・アイビー知事らが同席した。アイビー知事はアラバマ州の自動車サプライヤーの集積にトヨタ紡織が加わることを歓迎外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、グレッグ・キャンフィールド州商務長官は、同州のMTMUSのサプライチェーン構築支援への取り組みにさらに勢いをつけることになると述べた。

アセンズ市のロニー・マークス市長やライムストーン郡のコリン・ダリー郡長も、同市に初めてMTMUSのTier1サプライヤーが進出することに感謝の意を表明した。

MTMUSの工場は、2,500エーカー(東京ドーム約216個分)の土地に16億ドルを投資して2018年11月に着工。2021年に稼働しトヨタ、マツダでそれぞれ年間15万台ずつ完成車を生産する予定で、雇用数は約4,000人となる見込み。

アラバマ州の人材開発育成部門のアラバマ産業開発訓練(AIDT)は同州に進出する企業の雇用促進を支援しており、MTMUS工場の求人情報は、AIDTのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに掲載されている。

(石田励示、西田由喜枝)

(米国)

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