連邦議会選、5月18日に実施

(オーストラリア)

シドニー発

2019年04月23日

オーストラリアのスコット・モリソン首相は4月11日、連邦議会選挙を「5月18日に実施する」と発表した。下院(任期3年)の151議席(現在の150議席から1議席増)と、上院(任期6年)の76議席のうち40議席が改選となる。

モリソン首相は4月11日の記者のインタビューに対し、「予算案(4月2日発表)は雇用を創出し、12年ぶりの財政黒字を達成する内容になっている。予算案はオーストラリアが前進を継続するため、必要となる経済計画を国民に明確に示した」と語った。また、「国民にとって重要な病院、学校、メディケア(公的医療制度)関係の予算を増やす」「都市部の交通渋滞の解消などに対応すべく、今後10年間で1,000億オーストラリア・ドル(約8兆円、豪ドル、1豪ドル=約80円)規模のインフラ投資に取り組む」と強調した。

労働党、教育、医療などを重視

一方、野党第1党の労働党は「モリソン首相と与党・自由党が教育、医療、高等職業訓練専門学校(TAFE)などの予算を削減している」と強く批判している。また、気候変動対策に関しては、自由党・国民党などから成る保守連合が二酸化炭素(CO2)を2030年までに2005年比で26~28%削減する目標に掲げているのに対し、労働党は45%削減と、より高い目標にしている。同党は再生可能エネルギー利用率についても、2030年までに50%を目標にしている。

世論調査では、労働党が引き続き優位

選挙日程が発表された後の4月14日、調査会社ニュースポールが実施した世論調査では、労働党と自由・国民党連合の2党間支持率では、前者が52%(予算発表前と比べて2ポイント減)、後者が48%(2ポイント増)と、労働党の優位が続いている。

政党支持率では、労働党、自由・国民党連合がともに39%、グリーンズおよびその他がともに9%、ワン・ネーションが4%だった。また、各党の予想獲得議席(支持率による推定)は、労働党が82議席(改選前69議席)、自由党・国民党連合が63議席(同74議席)、独立系3議席(同4議席)、グリーンズ、センターアライアンス、オーストラリア党(KAP)が各1議席(同各1議席)とされている。

(中里浩之)

(オーストラリア)

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