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クレジット決済を伴うイノベーションに向けたピッチイベント開催

(ブラジル)

サンパウロ発

2019年04月12日

ブラジル・サンパウロ市のインキュベーションセンター、イノバブラ・アビタット(注)で4月8日、VISAブラジルと地元アクセラレーターkyvoが主催するピッチコンテストが行われた。

コンテストの優勝者と入賞者は、ブラジルや米国シリコンバレーで開催されるアクセラレーションプログラム参加資格を得るだけでなく、シリコンバレー在住者などからのメンタリング、Inovabra Habitat内ワーキングペースの提供、投資家からの投資などが受けられる。16社のスタートアップが出場し、約60人の聴衆が参加した。

VISAブラジルは、国内のスタートアップ・エコシステムや起業家精神の育成を通じたイノベーション創出の機会を提供し、同時にVISAカードを所有する顧客(BtoBおよびBtoC)の利便性や、VISAブラジルの業務効率化に向けて、スタートアップ企業とイノベーション創出に向けた取り組みを行っている。

今回優勝したのは、オンデマンドのレンタカー事業を行うKoviだった。同社がVISAに対して行った提案は、ウーバーや99、キャビファイ(Cabify)など、さまざまな配車アプリの運用で運転手が負担する支払い(ガソリン給油など)を一括管理するサービスだ。降車時に運賃を受け取るタクシー運転手と異なり、運転手は運営会社から報酬を得るまでに時間を要する上、ガソリン代などの出費が適宜発生することで、キャッシュフローの管理が難しいことが挙げられる。この問題を解決するため、各配車アプリとの互換性に強みを持つ同社アプリにVISAのクレジット機能を加えることで、運転手が効率的かつ容易に資金繰りを実現する内容だ。スタートアップが抱える課題を解決し、同時にVISAのサービスに付加価値を付ける提案だったことが勝因となった。同社のほかに4社のスタートアップが入賞した。

ブラジルクレジットカード協会(ABECS)によると、ブラジルにおける2018年のクレジットカード決済額は、前年比14,6%増の9,655億レアル(約27兆9,995億円、1レアル=約29円)と好調で、2019年も前年比15,9%増の約1兆1,200億レアルを見込んでいるという。この背景には、新たなサービスの登場で電子決済の国内普及が進んでいることが挙げられる。

写真 VISAのピッチイベントを進行するkyvo(アクセラレーター)のレオ・フェレイラ アクセラレーションプログラムマネジャー(ジェトロ撮影)

VISAのピッチイベントを進行するkyvo(アクセラレーター)のレオ・フェレイラ アクセラレーションプログラムマネジャー(ジェトロ撮影)

写真 優勝したkoviのジョアオ・コスタ共同創始者兼最高技術責任者によるピッチ(ジェトロ撮影)

優勝したkoviのジョアオ・コスタ共同創始者兼最高技術責任者によるピッチ(ジェトロ撮影)

(注)Inovabra Habitat地元の大手金融機関ブラデスコ銀行がイノベーション創出に向けて設立したインキュベーションセンター。約200社のスタートアップ企業と約70社の大企業が入居している。

(古木勇生、ナガミネ・タチアナ)

(ブラジル)

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