バンコク国際モーターショーが40周年、電気自動車に焦点

(タイ)

バンコク発

2019年04月11日

今年で開催40周年となるバンコク国際モーターショーが3月26日~4月8日、バンコク郊外の大型展示施設インパクト・アリーナで開催された。2月にタイ国内で生産を開始した日系スタートアップ企業のFOMMをはじめ、日産、MG、BMW、タイ企業など多数のメーカーが電気自動車(EV)を展示した。

「タイランド4.0」の重点10業種の1つに、次世代自動車が含まれており、タイ政府としては、2036年までに120万台のEVの普及を目指している。

写真 FOMMの電気自動車(ジェトロ撮影)

FOMMの電気自動車(ジェトロ撮影)

バンコク国際モーターショーは東京モーターショーとは異なり、コンセプトカーや新型車のお披露目を主とはしておらず、販売展示会的な側面が強い。ショーでの販売がその年のタイ国内自動車市場を占う重要なイベントとなっており、今回の開催期間中の成約は、金額ベースで前年比10%アップが期待されている。

出展ブランドは、乗用車が32ブランド、二輪車が12ブランドのほか、アクセサリー関連の出展も多数あった。トヨタブースで、日本国内ではまだ発売されていない新型「スープラ」が展示されるなど、タイ国内シェアで30%を占めるトヨタの意気込みが感じられた。来場者数は約160万人とみられる。

写真 トヨタの新型「スープラ」(ジェトロ撮影)

トヨタの新型「スープラ」(ジェトロ撮影)

(高谷浩一)

(タイ)

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