1月の失業率、EUで前月比0.1ポイント改善、ユーロ圏は横ばい

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2019年03月04日

EU統計局外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(ユーロスタット)の3月1日の発表によると、1月のEU28カ国全体での失業率(季節調整済み)は、前月から0.1ポイント改善し6.5%となった(表参照)。ユーロ圏19カ国の失業率は、前月から横ばいで7.8%だった。失業者数は前月比で、EU全体で5万6,000人、ユーロ圏では2万3,000人減少した。

表 EUおよび加盟国の失業率

1月の失業率を加盟国別にみると、チェコが2.1%と最も低く、スペインが14.1%と最も高かった(ただし、1月のデータが未発表のギリシャは2018年11月時点で18.5%)。キプロス(7.7%→7.4%)で前月比0.3ポイント、スペイン(14.3%→14.1%)で0.2ポイントの改善が見られた。

他方、リトアニア(5.9%→6.2%)で前月比0.3ポイント、ラトビア(7.1%→7.3%)とオーストリア(4.6%→4.8%)でともに0.2ポイント悪化。ベルギー(5.5%→5.6%)、イタリア(10.4%→10.5%)、ポルトガル(6.6%→6.7%)、デンマーク(4.9%→5.0%)の4カ国で0.1ポイント悪化した。

1月のEU28カ国全体の若年層の失業者数は337万5,000人で、このうち、38万3,000人がユーロ圏19カ国だった。若年層の失業者数を前月比でみると、EU全体で1万9,000人、ユーロ圏で1,000人の増加となった。

若年層の失業者数を加盟国別に見ると、フランス(58万8,000人、若年層失業率20.1%)、イタリア(50万5,000人、33.0%)、スペイン(50万4,000人、32.6%)が引き続き大部分を占めた(最新データが未発表の英国は2018年11月時点で48万8,000人、11.5%)。イタリアは若年層失業率が0.2ポイント悪化したが、フランスとスペインは横ばいだった。

若年層失業率が最も低かったのはドイツの6.0%で、最も高かったのはイタリア(33.0%)だった(最新データ未発表のギリシャは2018年11月時点で39.1%)。

(村岡有)

(EU、ユーロ圏)

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