プラスチック袋に続き、不織布も全廃へ

(ケニア)

ナイロビ発

2019年03月22日

ケニア国家環境管理局(NEMA)は3月19日、不織布製袋の全廃を発表した。NEMAの公示によると、3月31日以降、ポリプロピレン製不織布の製造、輸入、販売、使用が全面的に禁止される。ケニアは2017年8月28日、プラスチック製袋の全廃に踏み切った(2017年8月31日記事参照)。しかし、NEMAは、代替として導入された不織布の質が低く、再利用できないため、使い捨てがまん延しているとした。

不織布および同製品のケニアへの輸入は2017年以降、数量、金額ともに飛躍的に増加した。2018年は2016年に比べ約3.3倍の約310万キロに上った。総輸入量の83.3%が中国からだった。2018年の総輸入額は約821万ドルで、2016年に比べ約1.5倍に増加し、68.6%を中国が占めた(添付資料参照)。

使い捨てプラスチック袋の製造、輸入、販売、使用に関わった場合、200万~400万ケニア・シリング(約220万~440万円、Ksh、1Ksh=約1.1円)の罰金刑などが科される。ポリプロピレン製の不織布に対する処罰や例外措置など具体的な内容は、今後明らかになる見込みだ。ナイロビでは3月11~15日まで第4回国連環境総会が開催され、ケニアは開催国として環境対策の議論でリーダーシップを発揮していた(2019年3月19日記事参照)。

(久保唯香)

(ケニア)

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