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PSA、スロバキアでの電気自動車生産を発表

(スロバキア)

ウィーン発

2019年03月13日

フランス自動車大手のPSAは2月25日、スロバキア西部のトルナバ工場で初めて電気自動車を生産すると発表した。新モデルのプジョー「208」はガソリン、ディーゼル、電気エンジンのバージョンで展開され、プジョー「207」と(前モデルの)「208」、シトロエン「C3ピカソ」と「C3」に続いて、トルナバ工場で生産される5つ目のモデルになる。

プジョーの新モデル「208」は3月5日に、ジェネーブ・モーターショーで初公開された。電気エンジンバージョンの「e-208」のエンジンは136馬力(約100キロワット)で、8.1秒で100キロに加速できる。プジョーによると、容量50キロワット時のリチウムイオン電池は340キロの走行距離があり、急速充電措置では30分で80%まで充電できる(家庭用電力での充電時間は約16時間)。2019年秋から発売の予定だ。

PSAは、2006年にトルナバ工場を稼働して以来、300万台以上を生産したとされる。同社は、生産台数が年々増加し、2018年には前年比5.1%増の35万2,007台と過去最高の台数になったと発表している。

2018年の自動車生産は過去最高の108万台

日本の商工会議所に相当するオーストリア連邦産業院(WKO)によると、スロバキアは4年連続で乗用車の年産100万台超えを記録しており、2018年にはスロバキアで生産する自動車メーカー4社の合計が108万台と過去最高だった〔フォルクスワーゲン(VW)約40万台、PSA35万台、起亜33万台。なお、ジャガー・ランドローバーは2018年秋に生産を開始〕。スロバキアは人口1,000人当たりで、198台を生産していることになり、この数値は世界一だ。自動車産業は、工業生産の44%、工業輸出の40%を占め、14万5,000人の雇用を支えているなど、スロバキアの最も重要な産業になっている。

2019年はジャガー・ランドローバーもフル稼働する予定で、スロバキア自動車産業連盟(ZAP)は、2019年にはスロバキアの生産台数は115万台に達すると見込む。ただし、課題もある。産業全体が人手不足に直面しているほか、内燃エンジンの排ガスに関する規制が強化され、電気自動車へのシフトは産業に大きな変化をもたらすことが予測される。VWは1月に、2019年前半にスロバキアの首都ブラチスラバの工場の従業員を、派遣社員を中心に3,000人程度削減すると発表。正社員の採用も一時的に中止する。また3月から、スポーツ用多目的車(SUV)モデルの生産は4交代制から3交代制に調整される、と報じられている。なお、ブラチスラバ工場での電気自動車の生産については、まだ不明だ。

(エッカート・デアシュミット)

(スロバキア)

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