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農薬・肥料の管理状況に関するセミナーを初開催

(ベトナム)

ホーチミン発

2019年03月28日

ジェトロは3月20日、農林水産省受託事業として、食品関連の進出日系企業とベトナム政府関係者の官民会合をホーチミンで開催し、同会合に合わせて、ベトナム農業農村開発省担当者による「農薬および肥料に関するセミナー」を初めて実施した。本セミナーは、前回の官民会合において、日系企業がベトナムで生産する製品に使用される原材料から、同国で使用が認められていない農薬の成分が検出されたことに対して、ベトナム政府による農薬管理の改善要望が取り上げられるなど、農薬や肥料の管理に関する食品関連企業の関心が高いことが背景にある。

同省のフイン・タン・ダット植物保護部部長によると、国内全体で約3,000万世帯が農薬を使用している。農薬に関する規制に関しては毎年、使用可能な農薬リストを制定し、輸入、生産、使用を管理しており、同リストに掲載されていない農薬はベトナムへの輸入や使用が認められない。現在有効なリストは、通達13/2018/TT-BNNPTNTに規定されている。生物や環境に有害な場合など、一定要件に該当する場合はリストから除外される。

農産物の輸出も増加していることから、同省では農薬の販売・使用状況のモニタリング、偽造品の取り締まり強化のほか、農家に農薬使用に関する講習受講を義務付けるなど、農薬生産者および販売者、農家など使用者に対する意識啓発にも取り組んでいる。企業側から農薬の使用状況に関する情報が少ないとの指摘があったが、同省ではウェブサイトや「農薬アプリ」を通じた情報提供が可能となるよう準備を進めており、商品名や成分を検索して詳細情報が得られるように改善する予定だという。

農薬肥料部のグエン・フイ・マン氏によると、肥料の検査、輸入、品質管理、ラベルなどは政令108/2017/ND-CPに基づいて管理される。肥料の年間国内消費量は1,000万~1,100万トンで、これまで約2万種類が国内流通の承認を受けている。流通承認を受けている肥料としては、NPK(窒素・リン酸・カリウム)肥料が最多だが、その効果はそれほど高くない。輸入については年間約470万トンで、硫安(24.2%)、カリ肥料(22.9%)が多く、約半分を中国から輸入している。

肥料の製造企業約800社の年間総生産量は約3,030万トンだが、環境に配慮した有機・バイオ肥料はわずか約270万トン(9%)にとどまっている。政府では現在、持続的な農業を達成するため、有機・バイオ肥料の増加を目指す方針を採っている。

(小林亜紀)

(ベトナム)

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