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ノワテク、仏トタルとのアルクティクLNG2権益売買契約に調印

(ロシア、フランス)

欧州ロシアCIS課

2019年03月07日

ロシアの民間天然ガス採掘大手ノワテクは3月5日、フランス天然資源開発大手トタルとの間で、ノワテクが進める「アルクティク(北極)LNG2」事業権益10%の売買契約を締結したと発表した。

アルクティク(北極)LNG2事業は、2018年12月にフル稼働に達したヤマルLNG事業(2018年12月12日記事参照)に続いて、ノワテクがヤマロ・ネネツ自治管区のギダン半島(北極圏)で進める大型のLNG(液化天然ガス)事業。2018年5月にノワテクとトタルの間で10%の権益売買について原則合意に至り、2018年7月にはノワテクの取締役会がトタルへの権益売却を承認している。2019年3月末までに売買契約が締結される予定とされていた。

ノワテクは2019年2月21日に、2018年の連結財務諸表(国際会計基準)を発表した。2018年の売上高は前年比42.6%増8,318億ルーブル(約1兆4,141億円、1ルーブル=約1.7円)、利払い前・税引き前・減価償却前利益(EBITDA)は61.9%増の4,153億ルーブルで、純利益は4.7%増1,637億4,200万ルーブルだった。決算が好調だった原因についてノワテクは、a.ヤマルLNGプラントの全面稼働、b.ロシア国内市場での天然ガス販売の伸び、c.LNGと天然ガスの販売価格の上昇、を挙げている。また、2018年の同社の主要な出来事として、10月にベルギー企業フリュクシスのドイツ子会社と合弁会社を設立(ノワテク側49%)し、ドイツ北東部ロストクでのLNG積み替えターミナル建設事業を開始したこと、ロシア北極圏オビ湾で新しい大規模ガス・コンデンサート田の発見、複数のガス田などでのライセンス獲得などを挙げた。

ノワテクのレオニド・ミヘルソン会長は、2月26日にプーチン大統領と会談。同社による工事・発注がロシア各地(55の連邦構成体)で行われていることや、現在の北極海航路の輸送量の50%以上を同社貨物が占めていることなどを報告し、地方経済や政策への貢献をアピールした。また、今後の同社の予定として、1カ月後にレニングラード州ビソーツク港で中規模(60万トン)のLNG基地が稼働すること、アルクティクLNG2に関し、ムルマンスクでプラットフォームの基礎となる構造物の建設に着手しており(2018年12月26日記事参照)、第1段階は2019年半ばに終了すること(注)、2030年までに同社戦略としてLNG生産量を年間5,700万トンまで引き上げることなどを伝えた。

(注)2019年2月21日に開催されたノワテクの機関投資家向けの電話会議で、アルクティクLNG2事業に関しては既に50%以上の資機材の発注が終了している、とコメントしている。

(高橋淳)

(ロシア、フランス)

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